美しさは口元から
審美歯科は、一般的な保険治療では行えない審美性(美しさ)を提供する治療です。
一般的な保険診療では、むし歯の治療を行うと削ったところや欠けているところに銀色やプラスチックの詰め物をします。
保険治療での目的は「機能の回復」という視点の治療であるため、どうしても「見た目の美しさ」で満足のいく治療を受けることはできません。
それに対し、審美歯科は、機能的回復に加え、「見た目の美しさ」も満たす治療を行いますので、「むし歯治療の痕が気になる」、「むし歯を治療したいが、きれいに治したい」という方に最適の治療です。
保険が適用できないケース
- 治療目的以外の処置
- 高価な材料を使う場合
一般的に、治療目的以外の処置には保険が効きません。
治療目的以外の処置とは、予防目的のもの、美容のみを目的としたもの、などのことです。
きれいなむし歯治療
CR(コンポジットレジン)
コンポジットレジンとは、むし歯の治療などで目にするプラスチックのつめ物のことです。以前は、耐久性、変色などの問題があり、他の審美歯科材料に比べて劣るとされていました。
近年、開発・改良により、これらの問題は大きく改善され、コンポジットレジンの適用範囲は拡がりつつあります。審美歯科においても、CR(コンポジットレジン)を利用した修復が行なわれるようになりました。
適応
- 短期間で治療したい
- 経済的負担を少なくしたい
- 定期的にメンテナンスに通える
以前に詰めた詰め物が欠け隙間からむし歯になっている場合があります。
また、金属アレルギーをお持ちの方では、口の中の金属の詰め物を除去してコンポジットレジンに置き換える処置を行い、アレルギーを予防することもあります。
専用の器具を用いてむし歯や変色している部分を削除します。
照射器で光を3~10秒当てることによって固まります。以前は何分も固まるまで待っていなくてはいけなかったのが、飛躍的に時間が短縮されました。
余分なコンポジットレジンを除去し、形を整えます。
詰めたコンポジットレジンが高かったり、当たりが強かったりしていないか、かみ合わせをチェックします。
30分程度で治療は終了です。
セラミックスインレー
金属を使った詰め物を入れた経験のある方は多いのではないでしょうか?かつての保険での治療は銀色の詰め物(パラジウム)が一般的でした。現在はレジンが中心になっており、品質は大きく向上していますが、仕上がりの美しさと耐久性ではセラミックスにはまだ及びません。
適応
- 金属のかぶせ物に不満のある方
- 金属アレルギーのある方
- 修復物の変色が気になる方
保健で詰めたパラジウム合金です。この方法は保険適用ですが、辺縁のわずかな隙間からむし歯になる2次カリエスの危険性が指摘されています。
すべてセラミックスで作った詰め物(インレー)です。よく見てもなかなか見分けがつかないくらい、自然な仕上がりになります。見分けがつかないくらい自然な仕上がりです。
ポーセレンラミネートベニア
歯にやさしく、美しさも手に入る
ポーセレンラミネートベニアは、歯の表面をうすく一層削り、その上にセラミックの膜をはり付ける方法です。
歯を削る量が最少で、術後にむし歯になりにくいことや、他の方法に比べ歯周病にもかかりづらいため、歯にやさしい方法といえます。
適応
- 前歯にすき間がある
- お薬の服用で、歯が変色してしまった
- ホワイニングで白くならない
- むし歯、歯の磨耗、歯のねじれ、奇形
変色した歯の表面を薄く削ります。
ラミネートべニアを貼り、特殊な光をあて接着します。
とても強い接着なので日常生活の中ではがれることはまずありません。
オールセラミックス
生体親和性と美しさ
金属を使ったかぶせ物を使って、歯ぐきが黒ずんだ経験のある方もいるのではないでしょうか。
オールセラミックスは、全てセラミックスで作られるため、生体親和性が抜群に良いのが特徴です。
歯ぐきの黒ずみのできません。金属アレルギーの方にも安心して使って頂けます。
また、全ての部分が自分の歯の色と同じ色調になりますので、自然な美しさがよみがえります。
適応
- 金属のかぶせ物に不満のある方
- 金属アレルギーのある方
- 修復物の変色が気になる方
グラスファイバーで補強した白い支台歯を入れます。
セラミックでできたかぶせ物を被せます。
さまざまなオールセラミックスクラウン
セラミックスクラウンは一番奥の歯に入れた場合にかけやすいというデメリットがありました。
かけやすいというオールセラミックスクラウンの弱点を改善した様々なかぶせ物が登場しています。
- e-maxクラウン
- 高い強度と均一性を持った審美性の高い高性能の二ケイ酸リチウムのガラスセラミックスで、正確にフィットする修復物を作成することができます。
- フルジルコニアクラウン
- 人工のダイヤモンドとして知られているジルコニウム製セラミックスは、高い透明度で審美性が高く、天然歯よりもはるかに高い強度を誇っています。
メタルボンド
強さと美しさを兼ねそなえた治療法
メタルボンド冠は、金属に陶材(セラミック)をコーティングしてあるかぶせ物です。
金属の持つ強度と陶材(セラミック)の持つ審美性を兼ねそなえた治療法ということができます。
メタルボンドは、歴史が古く、これまで、最もよく使われていた方法です。
適応
- 奥歯の治療
- 金属アレルギーのない方
奥歯の治療には、かむ力に耐えることのできる材料が適しています。メタルボンドはこの点、奥歯にむいていると言えます。
金属でできた支台歯を入れます。
金属に陶材(セラミック)をコーティングしたかぶせ物を被せます。
ホワイトニング
これからホワイトニングをするあなたへ
白く美しい歯は、清潔で健康なイメージを与えます。むし歯や歯周病等の治療や歯の矯正治療が全て終わったとき、同窓会等で人と会うとき、結婚式等の大事なイベントがあるとき等、「歯をもっときれいにしたいな」と思ったことはありませんか?
白く美しい歯は、あなた自身の魅力を増幅させ、清潔で健康なイメージを与えます。歯科医院でのクリーニングは、歯石や歯垢、茶渋等の歯の表面の汚れをきれいに落とすことができますが、さらに「歯自体の色を白くしたい」、そんなときには、ホワイトニングが非常に効果的です。
ホワイトニング症例
施術4週間後の変化
(費用:33,000円)
効果には個人差があります。ホワイトニングは長く行うと知覚過敏になる可能性があります。
施術前
施術後
ホワイトニングの特徴
オフィスホワイトニング
メリット
- 1回でかなりの効果が期待できる
- 何かあればすぐに医師に相談できる
すぐに効果を実感したい方におすすめ!
ホームホワイトニング
メリット
- 医院に通わず、自宅で好きな時間にできる
- 効果が長く続き、色戻りしにくい
自分のペースで無理なくやりたい方におすすめ!
デュアルホワイトニング
メリット
- 上記二つよりさらに白くすることができる
- 効果が出るのが早く、長持ちする
最大限の効果を得てそれを長く持続したい方、白くなりにくい歯質の方におすすめ!
どうして白くなるの?
ホワイトニングの流れ
オフィスホワイトニングの場合
1.まずは、ホワイトニングに関する説明とカウンセリングを行います。
2.ホワイトニングをする前に、お口の中の状態の診査をします。
3.より白くなりやすくするため、歯のクリーニングを行います。
4.シェードガイド(歯の色見本)を用いて、現在の歯の色を確認します。
5.ホワイトニング後の効果を比較するため、お口の中の写真を撮ります。
6.専用のジェルを塗布した後、光を照射し、歯を白くします。
7.ホワイトニング終了後、歯の色や透明度を確認します。
ホームホワイトニングの場合
1.まずは、ホワイトニングに関する説明とカウンセリングを行います。
2.ホワイトニングをする前に、お口の中の状態の診査をします。
3.より白くなりやすくするため、歯のクリーニングを行います。
4.シェードガイド(歯の色見本)を用いて、現在の歯の色を確認します。
5.ホワイトニング後の効果を比較するため、お口の中の写真を撮ります。
6.術前の写真撮影を行い、ホワイトニング剤を塗布するマウスピースの型を取ります。
7.マウスピースにホワイトニング剤を注入し、お口に装着します。
8.装着したままで30分ほどお過ごしください。
9.使用後はマウスピースを洗浄して、歯もちゃんと磨いてください。
ホワイトニングQ&A
Q:ホワイトニングは専用の薬剤を使うそうですが、どんな薬剤ですか?
A:消毒で利用するオキシドールに含まれている成分と同じです。
ホワイトニングで使用する薬剤は過酸化水素や過酸化尿素を弱酸性に調整したものです。
論文も出されていますが、安全性も保証されていますので、ご安心ください。
Q:ホワイトニングでどの程度白くなりますか?
A:効果には個人差がございます。
変色の原因や程度・歯の質等により、個人差があります。あくまで、その方の元の歯の色合いから徐々に白くなりますので、ご希望される白さにはならない方も少なくはありませんが、「どの程度まで白くなるのか」又「どの程度白くするか」を、確認しながら進めていきます。
Q:どんな歯でも誰でもホワイトニングできますか?
A:ホワイトニングには適応症がございます。
ホワイトニングには適応症があり、又、白く出来る限界もあります。患者さんの歯がホワイトニングに適しているのか、十分にカウンセリングを致します。
Q:ホワイトニングって痛くないのですか?
A:薬の作用で歯が脱水症状を起こし、その際一時的に痛みが出る場合がありますが暫くしますとおさまりますので、ご心配いりません。
ホワイトニングは歯を削ったり、麻酔をしたりする痛みはありません。
Q:ホワイトニングで白くなった歯は永久ですか?
A:オフィスホワイトニングは1~2年に一度、ホームホワイトニングは半年から1年に一度のメンテナンスが必要です。
ホワイトニング効果が永久に持続するのが望ましいのですが、残念ながらそうではありません。その方の歯の性質や生活習慣によって異なります。一度手に入れ た白さをなるべく長時間維持する為には、オフィスホワイトニングの場合は1~2年に1度、ホームホワイトニングの場合は3~6ヶ月に1度の追加ホワイトニ ングをしていく必要があります。追加ホワイトニングを定期的に行うことにより、再着色しずらい歯になっていくという結果が報告されています。再着色する理 由としては、食物などによる外因性着色や年月とともに色調が濃くなるという自然現象等があり、ゆっくりではありますが、術前の状態に戻っていく現象があり ます。
Q:妊娠中のホワイトニングは可能ですか?
A:安全性が確認されておりませんので出来ません。
妊婦・胎児に対して問題があるという文献は無いのですが、問題が無いという文献もありません。
したがって安全性が確認されていない事から、適応外とさせていただいております。